一般皮膚科
一般皮膚科
「毛染めをしたら痒くなった」「原因不明の湿疹が繰り返しできる」など、皮膚に直接触れたものが原因となって起こる炎症や湿疹をかぶれ(接触性皮膚炎)と言います。
ご自身で原因がわかっているケースと、原因とは気がつかないまま使用し続けているケースがあります。
アレルギー性接触皮膚炎は、化粧品、毛染め料、香水、アクセサリーの金属、ゴム製品や皮革の加工に使われる化学物質、植物、果実、外用薬・消毒薬・点眼薬など、身のまわりにある無数のものが原因になりえます。
原因を特定する場合は、「パッチテスト」を行います。パッチテストとは、原因と思われる物質を皮膚に貼りつけて反応を見る検査です。原因物質がわかったら、その物質が含まれるものに接しないように気をつけることが大切です。
「赤くてかゆい発疹ができた」などで、皮膚科を受診される患者さんにとても多く見られる疾患です。
原因は、自己免疫や食べ物アレルギー、ダニ、ハウスダスト、薬疹、ウイルスなどがありますが、中には原因がはっきりしないものもあります。
湿疹・かぶれなどはかゆみを伴うことが多く、辛いものです。
患部を掻いてしまうことによってとびひになってしまうこともありますので早めの受診をおすすめします。
治療は、かゆみや炎症を抑える外用薬や内服薬を使用します。
「赤く盛り上がった発疹があってかゆかったが、数時間で消えた」など、かゆみの強い、蚊に刺されたような盛り上がった発疹が数時間~24時間以内にできて消えていく皮膚疾患をじんましんと言います。
じんましんの原因は、食べ物や内服薬、細菌やウイルスの感染mストレスなど様々です。実際は70%以上が原因不明の特発性で、アレルギー性は5%程度といわれています。
一般的にアレルギー性を疑う場合、血液検査(ヒスタミン遊離試験、特異的IgE検査)、皮膚を用いた検査(皮内テスト、プリックテスト ※当院では行っていません)、等で判定します。
慢性じんましんでは原因が特定できないことが少なくありません。
治療は抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤などを使用します。疲れをためない、など日常的に気をつけることも有効です。
アレルギー疾患のひとつで、皮膚バリア機能が低下しているため、外界からの刺激に弱く、そう痒のある湿疹を繰り返します。小児発症が多いですが、成人で発症する場合もあります。
「アトピー」という言葉に「とらえどころのない」という意味があります。この言葉はアトピー性皮膚炎の原因が複合的に重なる病気であるという本質を現しています。かゆみからくる不眠・精神的ストレスや、悪化した皮膚に感染症が起こりやすいなど様々な悩みがあります。
患者さんの多くはアトピー素因(アレルギー疾患の家族歴・既往歴、またはIgE抗体を産生し易い素因)を持ちます。
治療は、炎症を抑えること、皮膚バリア機能の回復(保湿剤、スキンケア)、悪化因子の除去(特にダニ・ハウスダストなど環境アレルゲンなど)の3本柱です。どれも大事です。
日本皮膚科学会のガイドラインに基づき、ステロイド外用薬、非ステロイド外用薬、タクロリムス軟膏(免疫抑制剤)、保湿外用薬、抗アレルギー薬内服などの治療を症状により組み合わせて使用します。ナローバンドUVBなど中波紫外線療法も有効です。
H30年4月に、デュピルマブという新しい注射の治療法が認められました。アトピー性皮膚炎に関わるTh2細胞から産生される物質を抑制することで炎症を抑えるようなお薬です。2週間ごとの注射を続けます(自己注射可)。そこを皮切りに他にも各種抗体薬の注射薬、JAK阻害薬の外用剤など種々のお薬が出てきました。
昨今増えたアトピー性皮膚炎治療薬
発売時期 |
薬剤名(商品名) |
一般名 |
2018 |
デュピクセント |
デュピルマブ |
2020 |
コレクチム軟膏 |
デルゴシチニブ |
〃 |
オルミエント |
バリシチニブ |
2021 |
リンヴォック サイバインコ |
ウパダシチニブ アブロシチニブ |
2022 |
モイゼルト軟膏 |
ジファミラスト |
〃 |
ミチーガ |
ネモリズマブ |
2023 |
アドトラーザ |
トラロキヌマブ |
2024 |
イブグリース |
レブリキズマブ |
新薬の注射薬は、従来の治療ではコントロールできない中等症から重症の患者さんに使うことができ、効果も高い代わりに、非常に高価なことが難点です。また開始前の検査など薬剤による注意点もあり、ご興味・適応のある方は病院の専門外来をご紹介します。
円形脱毛症(Alopecia areata)とは、前触れなく頭部に生じる「円形の脱毛斑」です。「髪」を作る毛母細胞がなんらかの原因によって障害されることが発症原因と考えられています。アトピー性皮膚炎・甲状腺疾患・白斑など自己免疫疾患の関与や、ストレス・遺伝性・頭皮の栄養障害などの影響も考えられていますが、はっきりとした病因は不明です。
単発の軽症例は自然治癒することもありますが、数が増えて多発すると治療に反応しにくくなってくるのが問題です。
当院では、通常の単発型には「ステロイド外用液+フロジン液」の外用療法に加えて、「グリチロン・セファランチン内服」を行うことを基本としています(漢方薬など他の常用薬との兼ね合いで省略することもあります)。
さらに数が増えてしまった多発型円形脱毛症に対しては以下の3つを適宜組み合わせます。
を適宜組み合わせて行います。
円形脱毛症の急性期とは、発症から急速に症状が進行する「半年以内」の時期をさします。一方で半年以上を超えると、一部の毛根部分ではリンパ球など炎症細胞浸潤が続きますが、炎症細胞浸潤が全体におさまり休止期に似た状態になっていくことを「円形脱毛症の症状固定期」と呼び、さまざまな治療に反応が悪くなってきます。
ですので以上のクリニックで可能な治療を2-3カ月行い、症状の改善ない・進行している場合は大学病院の専門外来への受診をお勧めし、ご紹介しています。
症状固定期の広範囲脱毛などの重症例に対しては、局所免疫療法などが考慮されますが、2022年6月にはJAK阻害薬バリシチニブ(オルミエント)が適応追加され、2023年にはリトレシチニブトシル酸塩(リットフーロ)も承認され、治療選択肢は広がっています。適応年齢や効果、副作用リスクがありますので、ご希望の方は専門外来をご紹介いたします。
いぼはヒトパピローマウイルスの感染により生じます。
足裏に生じると胼胝や魚の目と勘違いすることも多いです。ウイルス感染ですので、放置するとさらに感染し増えて、家族内などでも感染することもあります。
治療は、液体窒素療法、内服療法、炭酸ガスレーザーなどを行います。
液体窒素による冷凍凝固療法が治療の主役ですが、いぼを凍結し、少しずつ壊死させるというやり方です。治療後はかさぶたになり、剥れていくことで回数を重ね小さくなっていきます。
いぼの治療は1回で完治することはなく、複数回の治療が必要となることがありますので、根気よく治療をする必要があります。
綿棒とスプレー型(痛みが若干マシ)があり、患者さんにより選択しますが、いずれにせよ全く無痛ではないので、お子さんの場合はご家族の励ましも大事です。ヨクイニンの内服や、活性型ビタミンD3外用剤を併用することもあります。
※当院ではブレオマイシン注射(自費)は行っていません。
たこやうおのめは、足の特定の場所に継続的に圧力が掛かることによって発症します。たこは皮膚が常に圧迫や擦れなどの刺激によって分厚くなるものです。
うおのめは芯のように皮膚に入りこむので、歩くたびに刺激され、痛みを伴うのが特徴的です。
いずれも、分厚くなった角質を削ったり切除したりして治療しますが、同様の環境が続けば2~3ヶ月くらいで再発してきます。中敷きの工夫や適切な靴を履くことが重要です。
一見たこ・うおのめの様に見えて、実はウイルス性イボだったというケースもたまにみられます(特にお子さん)。
とても頻度の多い良性腫瘍です。皮膚の中に「上皮成分(皮膚の一部)」でできた袋ができる病気です。
よく‟脂肪のかたまり“と表現されますが、脂肪ではなく垢や皮脂が溜まるできものです。良性腫瘍なので心配はいりませんが、時に感染を起こし、化膿します。化膿し強い炎症を伴う場合は、膿を出す応急処置が必要になります。
根本的な治療は、袋ごと切除してしまうことです。メスで切り取って縫う方法や、小さく孔を開けくりぬく方法などがあります。あくまでも良性なので、切除するかしないかはご本人の意志です。
膿を出す応急処置も切除手術も健康保険の適応です。
腫れて炎症しているときに手術を急ぐと出血などの合併症リスクや術後再発リスクが上がるので、基本的には炎症が落ち着いてから手術します。
またごくまれですが、炎症を繰り返すと粉瘤の袋の壁から皮膚癌が発生することがあります。大きい粉瘤や化膿してから取り除くのは、手間と時間・お金がかかりますし、傷跡も長く目立ちやすくなります。
感染を繰り返す場合は切除をお勧めします。気づいたら早めにご相談ください。
水虫の原因は白癬菌というカビです。皮膚の表面の角層に寄生すると、かさかさしたり、ジュクジュクしたり、痒みを起こします。日本では中高年の病気のイメージですが、欧米ではathlete foot(運動選手の足)と呼ばれ、若者もかかる疾患です。
皮膚糸状菌(白鮮菌)は、Trichophyton rubrum および Trichophyton mentagrophytes の2種類で95%以上を占めるとされます。治療法は一緒なので通常は顕微鏡検査のみで即日治療に移ります。
一方、爪白癬や体部白癬では他の菌が起因菌になる場合があるので、治療薬選択の上で真菌培養検査(数日かかる)が必要なこともあります。
治療には抗真菌剤の塗り薬を使います。カビの菌糸までしっかり撲滅するために、皮剥けなどの症状が治まってから1ー2ヶ月間は外用を続けます。
毎日入浴時に足を石鹸で洗い乾かす、汗をかいた靴下は履き替える、毎日同じ靴を履かないなど、生活習慣を工夫することも大事です。
足水虫は放置すると、爪にうつります。爪白癬は治りにくく、粘り強く向き合うことが重要です。爪白癬の治療は、抗真菌剤の飲み薬と外用剤があります。爪の病状や持病・常用薬に応じて治療方針を提案します。
ヘルペスは、「疲れがたまると唇の縁に細かい水ぶくれができる」「水ぶくれがピリピリする」などの症状があります。
単純ヘルペスウイルスの感染で起き、顔にできる1型と外陰部や臀部などの下半身にできる2型ウイルスの2種類があり、初感染で口内や外陰部に発疹が生じた時は高熱と激痛が伴います。
またアトピー性皮膚炎の人は、症状が重症化しやすく、広範囲にびらんが広がることがあるので注意が必要です(カポジ水痘様発疹症)。
単純ヘルペスウイルスは一度感染すると神経節に潜伏するため、疲労、ストレス、風邪などによって免疫力が下がると再発を繰り返すことがあります。
治療は、抗ウイルス剤内服となります。軽症の場合、抗ウイルス剤外用薬で軽快することもありますが、ウイルス排泄が病変部のみとは限らないので、内服をお勧めします。
年に何回も再発を繰り返す患者さんに対しては、バラシクロビルという薬を毎日1錠、1年以上飲む再発抑制療法があります。また2019年からPIT(Patient Initiated Therapy)という治療法が新しく保険適応になりました。これはあらかじめ処方されたファムビル(ファムシクロビル)またはアメナリーフという薬を患者さん自身の判断で服用開始する治療方法です。
初期症状が出てすぐに服用するシンプルな治療です(ファムビルは2回、アメナリーフは1回服用)。次回の再発にそなえて前もって薬を処方してもらうことができます。
神経にすみついたウイルスをなくすお薬は、残念ながら今のところありません。症状を酷くしないために、ヘルペスかなと思ったら、早めに皮膚科を受診し、治療を始めましょう。また再発予防には、日頃の体調管理も大切です。
帯状疱疹は、水痘–帯状疱疹ウイルスの再活性化によって発症します。水痘(みずぼうそう)にかかると、治ってもウイルスが神経節の中に残ってしまいます。それが何年もたってから暴れ出てくるのが帯状疱疹です。体の左右どちらかに、チクチクした痛みや皮膚の違和感がでて、その部分が赤い斑点になり、やがて赤い中に小さな水疱が多発します。
体や四肢や顔のどこにでも出る可能性があります。
痛みを伴うことが特徴で、帯状疱疹の痛みには、発症早期の炎症によるものと、みずぶくれが治ったあとも続く神経痛とがあります。
治療は、水痘–帯状疱疹ウイルスに対する抗ウイルス剤の内服が大切です。 痛み止めの内服も組み合わせます。 早期に治療を開始することで、神経痛を残す可能性を下げられることがわかっています。
H28年から帯状疱疹予防のワクチン接種(生ワクチン)が行えるようになりました。またR2年から不活化ワクチン(シングリックス)も発売されました。50歳以上の方が主な対象ですが、若くて帯状疱疹にかかった方も再度の予防に受けることができます。
生ワクチンより不活化ワクチンの方が、効果が高いのですが、痛みが強いこと、2回接種が必要、お値段が高いことなどマイナス点もあります。当院でも受けられますので、詳しくはご相談ください。
にきびは、皮脂の過剰な分泌と毛穴の詰まりから生じる毛穴への皮脂の貯留から始まります。この毛穴に溜まった皮脂を栄養源に、にきび菌が増殖していき、赤みや膿などの症状を招きます。
まずはスキンケアが大事です。お化粧する場合はノンコメドジェニック製品(=毛穴がつまりにくい)を選びましょう。
にきび治療は、①できたにきびの悪化を防ぎながら治す、 ②にきび自体をできにくくする
の2点が柱になります。
毛穴のつまりを改善する保険適応の外用薬に、アダパレン、過酸化ベンゾイルがあります。これにアクネ菌に効く抗生物質の外用剤や、内服薬(抗生剤や漢方薬など)を組み合わせていきます。
また、保険治療ではコントロールができない方や、保険処方薬にかぶれてしまう方や、妊娠中の方には自費のアゼライン酸外用薬などもご用意しています。当院では扱いがありませんが、女性の方でホルモンバランスと関連し悪化を繰り返す方は低用量ピルが有効なこともあります。
ニキビ痕や色素沈着をなるべく増やさないよう、早めにかつ根気強く治療していきましょう。
脂腺の多い部位にできる湿疹で、頭や顔、胸背部などにできやすいのが特徴です。新生児や乳児に多く見られますが、皮脂腺の発達に伴う症状なので成長につれ自然にできなくなってきます。一方、問題は中高年の場合で、頭、顔、耳にフケがしつこく出て、痒みを伴い、治ったあとに繰り返すことも多いです。
皮脂成分の質的異常や皮膚機能の老化が関係していると考えられています。マラセチア菌という皮膚の常在菌の増殖が関与することがわかっています。
きちんと洗って清潔を保つスキンケア、ステロイド外用剤や抗真菌剤外用、ビタミンB群内服などが有効です。
睡眠やアルコール・たばこなど生活習慣の見直しが有効な場合もあります。
銀白色の鱗屑(フケ状、カサブタ状のもの)を伴い、境界明瞭な紅斑が全身に出ます。なりやすい体質があると言われますが、環境因子(気候、ストレス、風邪、喫煙、飲酒)、内的因子(糖尿病など)も加わって発症していると考えられています。
爪の変形や関節炎を伴うこともあります。
ステロイド外用剤や活性型ビタミンD3外用剤が治療の基本です。中波紫外線療法もよく効きます。
皮疹が広範囲な場合は、エトレチナート(ビタミンA)やシクロスポリン(免疫抑制剤)、PDE4阻害剤などの内服治療を行うこともあります。
また、従来の治療ではコントロールできない広範囲で重症の乾癬には、内服薬や生物学的製剤という特殊な免疫を抑える注射もあります。
尋常性乾癬の治療薬いろいろ
時期 |
薬剤名(商品名) |
一般名 |
2010 |
レミケード ヒュミラ |
インフリキシマブ アダリムマブ |
~2015 |
ステラーラ コセンティクス |
ウステキヌマブ セクキヌマブ |
2016~2020 |
トルツ ルミセフ トレムフィア スキリージ シミジア イルミア |
イキセキズマブ ブロダルマブ グセルクマブ リサンキズマブ セルトリズマブ チルドラ |
2017 |
オテズラ |
アプレミラスト |
2022 |
ビンゼレックス |
ビメキズマブ |
2022 |
ソーティクツ |
デュークラバ |
生物学的製剤などは高価な薬剤であり、また事前に必要な検査もあるため、日本皮膚科学会の定めた乾癬生物学的製剤使用承認施設で治療導入となります。ご希望の方は病院の専門外来を紹介しています。
白斑は、皮膚にある色素細胞が減少、もしくは機能停止した結果生じます。その原因には諸説あり、大きく分けて『自己免疫説』と『神経説』がありますが、詳細は明らかになっておりません。
白斑の中でも最も多いものが、尋常性白斑です。尋常性白斑によく似た疾患には、Vogt-小柳–原田氏病、梅毒などの感染症、白色粃糠疹(はたけ)、老人性白斑などがあります。
尋常性白斑は徐々に範囲が広がることも多く、手のひら、足裏をのぞき、全身どこにでも発症しえます。病変部は重度のサンバーン(光線過敏症)を引き起こすことがあるため、常に日焼け止めを塗るか衣服で隠し、日光から保護しましょう。
尋常性白斑の外用剤治療としては、ステロイド外用剤が挙げられますが、活性型ビタミンD3外用剤、タクロリムス外用剤などが有効なこともあります。外用薬と中波紫外線療法を組み合わせることも有用です。長期ステロイド外用で有害作用が起こりやすい顔や鼠径部に対しては、タクロリムス外用を選ぶことが多いです。
紫外線療法ではナローバンドUVB療法がしばしば用いられます。当院では308nmの光を用いるエキシマライト(セラビームmini)を導入しております。
そのほかに健常部の皮膚小片を患部に移植する手術も有効です。薬剤療法が効かず、色素再生されにくい部位(口唇・指先など)にはメディカルアートメイクといういわゆる刺青の治療も行われることがあります。
巻き爪は、爪のサイドがくるりと巻いている変形した状態のことです。この巻き爪や深爪した爪などが皮膚に食い込んだ状態を陥入爪と言い、感染を伴うとひどく化膿することもあります。
陥入爪の多くは窮屈な靴による圧迫、不適切な爪切り、打撲などが原因です。繰り返さないためには、正しい爪切りや足に合った靴を履くことが大切です。
感染・炎症の程度や、周囲組織の傷み具合で治療法を選択します。抗生剤内服、洗浄・外用処置、テーピングや不良肉芽を冷凍凝固することなどで多くの方は改善します。
痛みを凌ぐためにコットンパッキング法やガター法を併用することもあります。中程度以上ですと部分的に爪を抜く応急処置を行うこともあります(爪が生えてくるまでに患部を集中的に治す)。
重症例の陥入爪にはフェノール法や爪母部を切除する手術(鬼塚法ほか)も当院で対応します。
特に元々の爪幅が広く、化膿を繰り返す方には良い適応です。
巻き爪の変形が強い方の場合は、自費診療になりますが、形状記憶合金ワイヤによる矯正治療(マチワイヤー)を行っています。VHO式は当院では行っていません。