形成外科
形成外科
特殊な形成外科的縫合法で傷跡を目立ちにくくします。専門家の眼で確認し治療するだけでなく、その後のケアに関するアドバイスも可能です。
やけどは日常生活において最もよく見られる外傷の一つです。
やけどをしたら、水道水などですぐに冷やすことが肝心です。流水で30分以上冷やしましょう。
熱による組織損傷が深く進行することを防ぐだけでなく、受傷した部位の炎症を抑え、痛みを和らげることが出来ます。赤み・痛みが続いたり、水ぶくれができたら、早めに医療機関を受診しましょう。
浅いやけどであれば軟膏塗布などで治りますが、深いやけどの場合は植皮手術が必要になることもあり、その場合は病院をご紹介します。
受診が遅れると、細菌感染が起こったり、治癒遅延によりあとが残ったりすることがあります。
特に低温やけどは注意が必要です。湯たんぽやカイロによるやけどはゆっくりと深い組織まで損傷するので、治るまで何ヶ月もかかったり、手術が必要となることもあります。
当院では症状に応じて軟膏や被覆材を用いた湿潤療法にて治療しています。
皮膚良性腫瘍、脂肪腫など皮下腫瘍、一部の皮膚悪性腫瘍に対し保険適応の日帰り手術が可能です。脂肪腫など皮下腫瘍に関しては事前の画像検査(MRIなど)が必要なこともあり、検査は他院をご紹介します。
ほくろ、副耳、頚耳、石灰化上皮腫などお子様の手術に関しても麻酔の注射・安静が保てる場合は対応いたします。
皮弁・皮膚移植など術後安静を要するもの、顔面骨骨折など画像精査や全身麻酔を要するものに関しては病院をご紹介いたします。
アザ・シミには様々な種類があります。シミでご相談の多くは数種類のしみが混在した状態です。しみの種類により適した治療法が異なります。
ダーモスコピーを使って、色の濃淡、形やしみの深さ、平坦か盛り上がっているかなどを見るとともに、シミの場所、分布や左右対称かどうか、何歳からあるかなどをから総合的に判断します。
皮膚の一部の色がその周りの皮膚の色と違って見えるものをアザといいます(ここではぶつけた内出血によるものは除きます)。色の違いにより大まかに分けると赤アザ、青アザ、茶アザ、黒アザがあります。それぞれの疾患により自然に薄くなるものや、時間経過で濃くなるものもあります。アザの多くは生涯を通じて変化し、それに応じた治療が必要となります。
すべてのアザに治療が必要なわけではありませんが、治療には長期間かかる場合も多く、
特に赤ちゃんのアザに関しては乳児期の治療が幼児以降よりも治療成績が優るものも多くあります。
全てのアザを完全に無くす方法はありませんが、レーザー機器の開発、傷あとが目立ちにくい手術の
工夫など日々治療は進歩しています。レーザー治療も保険適応の可否や、その効果も色々ありますので、まずはご相談ください。
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、まぶたが開けづらくなる状態です。生まれつき眼瞼を開く力が弱い方がおり、この場合を先天性眼瞼下垂と言います。加齢による眼瞼の皮膚のたるみや、さまざまな原因で眼瞼下垂になることがあり、この場合を後天性眼瞼下垂と言います。
眼瞼下垂の手術を受けると眼が開きやすくなり、物が見やすくなり、目も疲れにくくなります。
手術方法は弛んだ皮膚の切除から、緩んだ筋肉の丈詰め・補強のような方法まで種々あり、症状に合った術式を選択します。
逆さまつ毛には2種類あります。
(1)睫毛乱生 | 睫毛(まつげ)の並び方が不揃いで、睫毛の一部が角膜(黒目)にあたる状態です。 保険適用手術で治療します。 |
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(2)眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)先天性・後天性 | 眼瞼の縁が全体的に目の内方に入り込み、睫毛が角膜にあたる状態です。 痛みや痒み、異物感などを生じ、視力低下を引き起こすこともあります。 保険適用手術で治療します。 |
高齢化社会になり、床ずれや傷がなかなか治らない“慢性創傷”の患者さんが増えています。多くは傷を治りにくくする基礎疾患に併発したもので、糖尿病や動脈硬化症などによる四肢の血流低下に伴う皮膚潰瘍や壊疽、寝たきり状態や栄養不良による床ずれ(褥瘡)、静脈瘤による潰瘍などがあります。
そのような傷を治すには患部のみの治療やケアでは不十分で、基礎疾患を適切に治療することが大事です。特に血流障害がある方は、その治療が先決で、創傷治療のみを行っても良好な治癒は望めません。床ずれの患者さんも栄養状態や内科的な病状の改善が優先されます。
形成外科では傷を治りやすくするサポートを行います。姿勢や装具の提案や、フットケア、適切な外用薬・処置方法を提案いたします。在宅介護を受けられている方は訪問診療・往診も可能です。